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【危険なタイヤ】タイヤ購入の正しいタイミング【タイヤのプロが解説】

タイヤの適切な交換時期を判断するのは難しいですよね。
かと言ってガソリンスタンドやカーショップで相談すると、押し売りされそうで気が進まなかったり、自分で判断しようにも基準が分かりづらいです。

実際に、タイヤを販売しているほとんどのお店がタイヤ販売本数のノルマを課されています。
なのでお店にタイヤの相談に行くと、基本的には交換を促されるでしょう。逆にこのタイヤはまだ大丈夫など適切なアドバイスをしてくれるお店やスタッフの方がいれば、優良店とも言えます。

この記事を読めば

  • タイヤがまだ使える状態なのかどうか分からない
  • ガソリンスタンド等で交換を勧められた
  • 目視で見ても交換基準が分からない
  • 車を購入してからタイヤを交換していない(いつ交換したか覚えていない)
  • お店に行って判断してもらうのが面倒。押し売りされそうで気が進まない

このような悩みが解決出来ます。

記事を読んだらタイヤをチェックして、自分のタイヤがどのような状態であるか把握してみましょう。

本記事の内容

手軽にタイヤの状態を把握して、適切なタイミングでタイヤを購入できるような手助けができるように、タイヤ点検のポイントを大きく分けて4つご紹介します。実際にプロが普段からタイヤのどこに注意を払っているのか知ることができます。

この記事の信憑性

本記事の作成者は国内タイヤメーカーで広告とマーケティング業務を行っています(8年間)。『国内全て』『海外の主要タイヤメーカー』の性能比較を行なっているので蓄積された知識とノウハウがあります。

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そもそもなぜタイヤを取り替える必要があるのか

タイヤはゴムで出来ている消耗品。地面との摩擦によってすり減っていきます。

古くなった輪ゴムは硬くなって簡単にちぎれてしまいますよね。タイヤも同じゴム製品なので、長期間使うと徐々に固くなり劣化します。

高速道路においてのJAF出動理由1位はタイヤのトラブルです。

特にタイヤのトラブルは大きな事故に発展しやすく、タイヤに不安を抱えたまま走行を続けたくないですよね。事故やトラブルを起こさないためにも、適正なタイミングでタイヤを取り替えましょう。

サマータイヤとスタッドレスタイヤで基準が変わってくるので、それぞれ解説していきます。

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タイヤの交換時期目安

新品時のタイヤ溝深さ タイヤの使用限界
8mm 1.6mm
  • 新品時から『6.4mm』タイヤを使用すると必ず交換する必要あり
  • 一般的にタイヤの溝が「1mm減るのに5000キロ」の走行距離
  • 「6.4mm摩耗するには32000キロ」の距離を走行
  • 年間で10000キロ走ると『約3〜4年』でタイヤの寿命が来る計算

普段の走行距離はクルマの用途によって様々かと思いますが「通勤」「買い物」「お出かけ」などで細分化して1ヶ月の大体の走行距離を計算してみるとイメージしやすいです。

スタッドレスタイヤの交換時期目安

新品時のタイヤ溝深さ スタッドレスタイヤとしての使用限界
10mm 5mm
  • 新品時から『5mm』タイヤを使用するとスタッドレスタイヤとしては使用不可
  • 一般的にスタッドレスタイヤの溝が「1mm減るのに3500キロ」の走行距離
  • 5mm摩耗するには17500キロの距離を走行
  • 冬の時期に5000キロ走ると『約3〜4年』でスタッドレスタイヤとしての寿命が来る計算

 

スタッドレスタイヤには「プラットフォーム」と呼ばれるスタッドレスタイヤとしての使用限界を示すマークがタイヤ溝に複数箇所設置されているため判断はしやすいです。

スタッドレスタイヤはサマータイヤと比べて柔らかく、溝の減るペースが早くなっています。しかし、溝5mm分走行後はサマータイヤとしての使用も可能です。

スタッドレスタイヤは雪上、氷上性能に特化して作られているため、排水性能が高くありません。スタッドレスタイヤをサマータイヤとして使用する場合は、特に雨天時の走行に注意しましょう。

 

タイヤ点検時に押さえるべき4つのポイント

タイヤは適正な状態で使用された時に、はじめてその力を発揮できます。しかし、点検や整備が適正に行われていないとタイヤの寿命が縮まるだけでなくクルマの燃費や乗り心地にも悪影響を与えてしまいます。

運転時に、タイヤに不安を抱えたまま走行したくないですよね。かと言ってガソリンスタンドやカーショップに行って点検をお願いするのも面倒
という方も多いと思います。

今のご時世、ネットでタイヤを購入するのが当たり前になってきました。理由は品揃えの豊富さや価格の安さ、スタッフとの商談が不要など様々な理由があると思います。
タイヤを購入する前に、自分のタイヤがどのような状態か正確に判断できるように、確認しておくべき4つのポイントを紹介します。

♯1 空気圧

タイヤは適正な空気圧が充填されている状態で初めて十分な性能を発揮します。空気圧を高く設定しすぎるのもタイヤ損傷や偏摩耗の原因になりますが、点検を怠って空気圧が少なくなるのもさまざまな弊害があります。燃費の悪化や走行性能の低下、タイヤの偏摩耗が発生しやすくなってしまいます。
一般的にタイヤの空気圧は1ヶ月で5〜10%ほどが自然と抜けていくと言われています。なので1ヶ月に一回、少なくとも2ヶ月に一回は空気圧の点検をお勧めします。これだけで簡単に燃費改善や偏摩耗の抑制が可能です。

ちなみに車ごとの適正空気圧は下の赤丸部分に記載されているので1度ご確認ください。

♯2 残溝

残り溝が1.6mm未満のタイヤは使用不可です。これに関しては「道路運送車両の保安基準」で定められており、「整備不良」という扱いで車検も通りません。

溝の深さと制動距離

このように溝の深さが4mmを切ったあたりから、徐々に制動距離が伸びていきます。保安基準で定められている1.6mmのあたりは特にグッと数値が上昇しているのが見て取れるかと思います。

ハイドロプレーニング現象

すり減ったタイヤで水の上を走行した際の画像になります。走行速度が上がると共に、タイヤが水の上に浮いて路面と接している部分が少なくなっているのが分かるでしょうか。

このような状態でブレーキをかけようとしてもうまく止まれなかったり、ハンドル操作が効かなくなったりすることがあります。

スリップサイン

 

スリップサインとはタイヤの使用限界である1.6mmを目視で確認できるようにしている膨らみのことです。タイヤサイドにある三角形の印の先にスリップサインがあります。「保安基準」としての使用限界まで溝があとどの程度溝が残っているのか一目でわかるので、タイヤ購入をご検討の方はぜひ一度クルマの溝をチェックしてみることをオススメします。

 

残溝の深さはクルマの安全に直接関わってきます。「今問題なく走れているから大丈夫だろう」ではなく、正しい知識を持ってタイヤの状態を把握することによって快適で安心のドライブが可能になるのです。

♯3 偏摩耗

タイヤの偏摩耗とは文字通り、タイヤが偏った減り方をすることです。偏摩耗することの何が問題かというと「走行中の異常振動」「走行中の騒音」「タイヤ寿命の低下」を引き起こします。
4本装着されているタイヤは、それぞれにかかる力が異なります。FF車、FR車、4WD車両の違いもそうですし、前輪に付いているか後輪に付いているかでも溝の減り方に違いが生まれます。

特殊な車種を除いて、一般的には前輪に付いているタイヤが減りやすく、後輪に付いているタイヤが減りづらいという認識で大丈夫です。

少しでも偏摩耗の兆候を発見したら「ローテーション」と言ってタイヤの取り付け位置を変える作業をお勧めします。偏摩耗の兆候が無くても定期的にローテーションを行うことでタイヤの寿命が長く保てたり、偏摩耗の抑制になったりします。

空気圧の管理も偏摩耗に大きく影響

空気圧不足 空気圧過多

 

空気圧が低い状態で走行を続けると、タイヤの両肩部分が摩耗しやすくなります。タイヤが潰れた状態で走行することになるので、燃費の悪化にも繋がります。逆に空気圧が高すぎると、溝の中央部分が摩耗しやすくなったり、キズが付きやすくなったりします。

メーカーが指定している適正空気圧に設定することが大切です。(運転席のドア横部分に記載あり)

♯4 キズ

キズがあるタイヤを使い続けると、「バースト」と呼ばれる走行中にタイヤが破裂してしまう現象が起きる可能性があります。釘や石噛みによる外傷以外に特に気をつけなければいけないのがタイヤのひび割れ(クラック)です。

レベル1・2の段階はまだ継続使用が可能です。しかし、レベル3・4になってくると走行中のノイズや乗り心地の悪化が気になってくるかもしれません。経過観察となっていますが、一度入ってしまったクラックは元に戻ることはありません。レベル5の要注意になる前に、早めの交換がオススメです。

ひび割れ促進要因

タイヤ購入後、割と早い段階でのひび割れはこれらの条件を満たしている場合が多いです。しかし多くの場合は長い期間(5年以上)タイヤを変えることなく使用していることがほとんどです。

参照元:ブリヂストン公式HP

今履いているタイヤの製造年月日が確認できれば、どれだけの期間タイヤが使われているか大まかな目安になります。走行距離が少なく、溝が減っていないタイヤでも製造年月日が古いタイヤを使用するとバーストのリスクが上がってしまいます。

一つの目安として、残り溝の深さ以外にもタイヤの製造年数をチェックしてみましょう。

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まとめ

タイヤ点検は4つのポイントに注目して行ってください。実際に店頭でプロが確認するのも「空気圧」「残溝チェック(偏摩耗の有無)」「キズ(クラック)の有無」「製造年数の確認」などがほとんどです。逆に言えば、これらが確認出来れば自分たちでタイヤの交換時期を知ることができます。

急に店頭で声をかけられて、よく知らない商品を値段が高いのか安いのか比較できないまま購入するより、じっくりとネット等で比較したうえで購入するのとでは納得感が違いますよね。

自身でタイヤの点検が出来て、適切な交換時期を知れるメリットは大きいです。タイヤ購入を検討されている方もそうでない方も、ぜひ一度お車のタイヤをチェックしてみましょう。

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参照元:日本自動車タイヤ協会

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