SEOとは『検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)』の略です。
検索エンジンで検索した時に自分のサイトが上位に表示されるように、サイトのコンテンツを最適化することを言います。
本記事の内容
SEOとは何なのか基本から解説。具体的なSEO対策もご紹介します。
本記事を読むことで具体的に理解できること。
- 検索エンジンがどのように機能するのか
- 人々が何を検索するのか
- どんな意図で検索するのか
- どのように検索するのか
- 記事作成において重要なポイント
日本における検索エンジンのシェア
参照:stat counter
GoogleはYahoo!に対して検索技術をライセンス提供しています。
つまり、Googleの検索エンジンがどのように機能するかを知ることがSEO対策と言っても過言ではありません。
Googleが掲げる10の真実とE-A-T
まず最初にGoogleの考え方を知りましょう。
Googleが掲げる10の事実
Googleが掲げる10の事実
1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
2. 1 つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
3. 遅いより速いほうがいい。
4. ウェブ上の民主主義は機能する。
5. 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
6. 悪事を働かなくてもお金は稼げる。
7. 世の中にはまだまだ情報があふれている。
8. 情報のニーズはすべての国境を越える。
9. スーツがなくても真剣に仕事はできる。
10. 「すばらしい」では足りない。
1998年に設立されたGoogle。その数年後に10の事実が掲げられました。Googleは現在までこの考えを基準に、常にこの通りであるように努め続けています。
E-A-T
E-A-TとはExpertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の頭文字を取ったものです。E-A-TはGoogleの『検索品質評価ガイドライン』で「ページ品質評価の最重要項目」と書かれているほど、SEO対策に欠かせない要素になります。
Expertise(専門性)
サイトやコンテンツがその業界において高い専門性を要していること。問題の解決、新たな情報の獲得が出来て、情報の網羅がされている高品質なコンテンツ。
※特に専門性・高品質が求められるジャンルYMYL(Your Money Your Life:お金や生活)
医療や医薬、金融関係など健康的な生活(身体的、経済的)に大きな影響を与える可能性があるページやテーマを持つサイトのこと。
Authoritativeness(権威性)
信頼できる第三者から評価され認められているかどうか。
Trustworthiness(信頼性)
サイトやコンテンツのオリジナル性の高さ、そして信用に足るものかどうか。たくさんの人から評価されていると、信頼性が高いと判断されます。
SEO対策の前に私たちがやるべきこと
私たちがやるべきことは、ユーザーに対して最高の答え及び価値を提供すること。ユーザーと検索エンジンの両方から、上位表示されるべきと思われる最高のページを作る必要があります。
コンテンツはユーザーファーストであるべきで、専門性や独自性を高めてトピックを網羅する。ユーザーの検索意図を理解し良質なコンテンツを作成。ユーザーに対して価値のある情報を提供するのがSEOのテクニックや技術以外で重要なポイントです。
SEO対策のメリットとデメリット
SEO対策のメリット
- 効率的な集客が見込める(上位に表示された時の流入が大きい)
- 費用対効果(コストがほとんどかからない)
- 中・長期的に流入が見込める
- ユーザーのモチベーションが高い(高いコンバージョン率
- ブランディング
SEO対策で上位に表示されれば、中長期的に購入率の高いユーザーの流入が見込めることになります。自然検索から流入してくるユーザーは一般的にモチベーションが高いユーザーが多いので、販売している商品やサービスへのコンバージョン率が上がります。
SEO対策のデメリット
- 順位変動リスクがある(アルゴリズムの変更)
- 成果が出るまで時間がかかる
- ペナルティの可能性(ガイドラインの遵守)
- ユーザーが特に求めていない情報を届けるのが難しい
常に順位変動のリスクがあることと、即効性の低さがあります。さらに『お知らせ』のように特にユーザーが求めていない情報を伝えるのには不向きです。
SEO対策の種類とSEO以外のWebサイト集客方法
良質なコンテンツを作り、それを多くの人に見てもらうためにSEO対策をします。そもそもSEOは様々なWeb集客手段の中の一つの選択肢です。
そして、SEO対策には内部対策と外部対策の2種類があります。
内部対策と外部対策
■内部対策⇨Webページの内容を検索エンジンに正しく評価してもらうための対策です。
■外部対策⇨他のサイトからの被リンクを受けて、第三者からの評価を得ることで検索エンジンからも高い評価を得る対策です。
外部対策は自分でコントロールしづらいため重要なのは内部対策になってきます。
Webサイト集客方法
Webサイトの集客の方法にはSEO、他サイトからの参照リンク、メール、広告、TwitterやFacebookなどのSNS、それらのいずれにも属さない直接流入(ブックマークやアプリ)などがあります。
いずれも強み弱みを持っている集客方法です。ターゲットを見極めながら、これらの手法を組み合わせてリーチしていきます。
すぐにやりたいSEO対策【基本】
♯1:検索キーワードを選定する
基本的にはキーワードは1つのページに対して1つのキーワード。
無理にキーワードを詰め込みすぎてしまうと、テーマが薄れてしまい検索エンジンからの評価が上がらないためです。
ユーザーの検索状況や意図を踏まえてコンテンツとマッチしたキーワードを精査する必要があります。
検索ボリュームの確認
競合性が高すぎず、検索ボリュームがほどほどにあるキーワードが上位を狙いやすい。
検索ニーズが高いキーワードはどうしても上位表示されにくいためです。
より検索意図、検索目的が明確になるようにキーワードを細分化(2種類以上の掛け合わせ)するのも効果的です。
4つの検索クエリタイプ
「検索クエリ」とは、検索する際にユーザーが入力するキーワードの単語、複数の単語・フレーズを意味します。
①Knowクエリ
情報について知りたいという意図を示すクエリです。ユーザーが知りたいことについての意味や定義、事実、歴史などを調べているような状態がKnowクエリです。
またKnowクエリは、行動からもっとも遠い検索と捉えられています。「とりあえず検索してみた」程度の動機ですから、コンバージョンにはほぼ結びつきません。
ただし、検索の大部分はKnowクエリであること、潜在的なニーズは潜んでいる可能性があります。
②Doクエリ
「やってみたい。行動したい。」という意図を示すクエリです。Doクエリで検索する人は、検索意図がはっきりしていて行動意欲がみられることから、Knowクエリよりも高いコンバージョン率が期待できます。
③Goクエリ
「行きたい」「サイトを見たい」という意図を示すクエリです。
Doクエリと比較すると「したい」という意図は同じですが、目的がはっきりしている点が特徴です。
④Buyクエリ
「買いたい」という意図が見えて、商品・サービス購入のための比較や下調べの意図を示すクエリです。、おすすめ、レビュー、口コミ、比較といったキーワードでの検索行動が多いです。コンバージョンにも非常に近いクエリとなっています。
そのため、Buyクエリを意図したコンテンツは検索結果においても上位表示されやすくなっている傾向があります。
♯2:ページをインデックスさせる
インデックスとは
Googleがインターネット上の情報を整理する際に、データベースに各Webサイトやページの情報を格納するプロセス。
インデックスされない限り、WebサイトやページがGoogleの検索結果に表示されることはないです。
どうすればインデックスされるのか
ほとんどのWebサイトやページにおいて、特別な施策を行う必要はありません。
Googleはクロールと呼ばれる仕組みでインターネット上の様々なページを回遊しています。ページを見つけ次第、自動的にインデックスを行います。
クロールもしくはインデックスが阻害されるケース
- noindexのメタタグ設定(インデックスされないようにする設定)
- ベーシック認証(ページの閲覧にパスワードが要求される場合)
- robots.txt(クローラーがクローリングできなくなるファイルの設定)
多くの場合がWebマスター側(ページや記事作成者)の設定が原因です。
♯3:タイトルタグの最適化
ページや記事のタイトルは慎重に決めなければいけません。検索結果の画面上において、ユーザーがページ内容を予測できるようなタイトルにすることが重要です。
なぜタイトルタグの最適化が重要なのか
■ユーザーに対して
ユーザーの目に止まりやすかったり、興味を惹くようなタイトルであること。さらにページの内容を端的に表していることによりクリック率が上がるため。
■検索エンジンに対して
自然検索の順位を決める判断基準の中で最も大きい要素の一つ。
タイトル設定のポイント
- 検索でヒットさせたいキーワードを含める
- ページの内容が一目でわかるようなシンプルで分かりやすいタイトル
- タイトルとページの内容が合致する
- 具体的に分かりやすく表現する
- 適切な長さ、文字数であること(30字前後)
- 各ページに固有のタイトルをつけること
ツールを使って検索キーワードを選んだり、キーワードの順位を確認できますので活用しましょう。
Google Search Console とGoogle キーワードプランナー
キーワードプランナーはGoogle広告にログインすることで使用可能です。
♯4:パンくずリスト
パンくずリストとは
サイトの道案内の役割を果たします。訪問者がホームページのどの階層にいるかを内部リンクで示すリスト。クローラーとユーザー両者にメリットがあります。
パンくずリストは童話『ヘンゼルとグレーテル』で迷子にならずに戻ってこれるようパンくずを置いていったことが由来しています。
このようなページの上部に表示されている、ガイドのことです。
パンくずリストとクローラー
- クローラーはサイト内の階層構造に従ってリンクを巡回
- ページのアンカーテキストやテキスト本文から主要キーワードを認識
- ページを解釈、スコア化
なぜパンくずリストが重要なのか
■ユーザーに対して
ルートページや上位階層にスムーズに移動できる。サイト内の回遊率が上がりコンバージョン数アップに繋がるため。
■検索エンジン(クローラー)に対して
パンくずリストがあることによってクローラーの巡回効率と頻度が上がります。クローラーに正しい情報が伝わりやすくなり、ページの内容に対して正しい評価を得ることが期待でき、検索順位の向上につながります。
♯5:ページスピードは早いほうがいい
Googleはページの読み込み速度を可能な限り早くするように推奨しています。表示が早いページはUX(ユーザーエクスペリエンス)の向上、離脱率の低下、コンバージョン率の向上などたくさんのメリットがあります。
ページスピードをチェックして判定が遅い場合は画像や参照ファイルを軽量化してみましょう。
これらの対策がなされたオススメのワードプレステーマ»WordPressテーマ 「WING(AFFINGER5)」
♯6:内部リンクはできるだけテキストリンクにする
同じページに向けて貼られているリンクが全て決まったテキストだと定型文とみなされてしまいます。それでは内部リンクの効果が発揮できません。
リンクテキストはパターン化せずに毎回ユニークなものにする必要があります。
さらに内部リンクは一方向のリンクのみではなく、クローラーが元のページに戻りやすいよう相互リンクにすると巡回効率も上がります。
♯7キーワードの出現率と共起語
キーワードはバランス良く配置することが必要です。極端な繰り返しはスパムとみなされ、少なすぎても評価は上がりません。
同じ単語の繰り返しを極力減らして、関連用語や類似語、共起語を使用して構成単語を増やしましょう。
共起語とは
特定のキーワードと共に使われやすい単語のことです。テーマとの関連性を強調することに役立ちます。
例えば『旅行』の共起語は「ツアー」「ホテル」「国内」「特集」「温泉」「航空券」「プラン」などがあります。
♯8:コンテンツの質と量
E-A-Tにもあるように、専門性の高い内容が評価されます。独自の切り口で深く掘り下げた内容のコンテンツを作る必要があり、テーマを網羅していることが理想です。
必然的に文字数は多い方が有利です。理由はテーマを幅広く掘り下げれば、自然と関連トピックまで網羅して文字数が多くなる傾向があるからです。
ただ文字数を意識するだけではダメです。コンテンツのクオリティを保ちながらユーザーに120%の満足を届けられる内容が求められます。
Googleが重視するユーザーファーストとは
- 質の高いコンテンツの提供
- 滞在時間
- どこまで読んだのか
- 何ページ読んだのか
- ページの利便性
ユーザーにとって有益でないページは高い評価を得ることは難しいです。ですが、SEO対策をして最高のコンテンツを作り上げさえすれば、ユーザーと検索エンジンから高い評価を得ることができます。
まとめ
SEOは他のWeb集客方法と違って成果が出るまで時間がかかります。しかし、成功した時のリターンは莫大です。殆どのSEO対策は無料で出来るので、やらない手はないですよね。
これから記事を書く時は、狙っているキーワードの分析から始めてみましょう。ボリュームが大きすぎず、小さすぎないキーワードを選定できれば上位表示が狙いやすくなります。
ユーザーファーストの意識を忘れずに、Web集客を成功させましょう。
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